RSIの使い方を完全解説｜トレンドの強さを見極めるオシレーター分析

RSI（Relative Strength Index）は、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断し、トレードのエントリーや決済のタイミングを見極めるためのオシレーター系指標です。本記事では、RSIの基本概念から応用トレード手法、実践的な活用方法まで詳しく解説します。

RSIとは？基本概念を理解しよう

RSI（Relative Strength Index）は、価格の「買われすぎ」や「売られすぎ」を数値化し、相場の過熱感を測るオシレーター系指標の一つです。トレンドの強弱や転換点を把握するのに役立ち、短期トレーダーから長期投資家まで幅広く利用されています。

この章では、RSIの定義や役割、計算方法、最適な設定期間について詳しく解説していきます。

RSIの定義と役割

RSI（相対力指数）とは？

RSI（相対力指数）は、一定期間内の価格の上昇幅と下降幅を比較し、現在の市場がどれくらい買われすぎ、または売られすぎの状態にあるかを数値化する指標です。

RSIは0〜100の範囲で動き、数値が高くなるほど「買われすぎ」、低くなるほど「売られすぎ」と判断されます。一般的に70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎとされ、トレンドの転換点を見極めるのに利用されます。

RSIが示す「買われすぎ」と「売られすぎ」の意味

✅ RSIが70以上 → 過去一定期間の上昇が強く、「買われすぎ」の状態（反落の可能性）
✅ RSIが30以下 → 過去一定期間の下落が強く、「売られすぎ」の状態（反発の可能性）

しかし、これらの数値だけでトレードを判断するのは危険です。強いトレンドが発生している場合、RSIが70を超えてもさらに上昇する、またはRSIが30を下回ってもさらに下落するケースが多くあります。

RSIが投資家心理を反映する仕組み

RSIは、市場参加者の心理状態を数値化したものとも言えます。

RSIが上昇する理由：多くのトレーダーが買いを入れ、相場が加熱している状態
RSIが下降する理由：売り圧力が強まり、市場に悲観的なムードが漂っている状態

このため、RSIを活用することで、単なる価格の動きだけでなく市場全体のセンチメント（投資家心理）を把握することが可能になります。

RSIの計算方法と数値の意味

RSIの計算式（14日間の上昇幅と下降幅の比率）

RSIは、以下の計算式で求められます。

RSI=100−(100÷(1+RS))

ここで、RS（相対強度：Relative Strength）は次の式で計算されます。

RS=平均上昇値÷平均下降値

具体的な計算手順（14期間の場合）

過去14日間の上昇幅（値上がりした日の終値 - 前日の終値）の平均を求める
過去14日間の下降幅（値下がりした日の終値 - 前日の終値）の平均を求める
上昇幅の平均を下降幅の平均で割り、RSを算出する
上記の式に当てはめてRSIを計算する

0〜100の範囲で動く指標の特徴

RSIは0〜100の範囲で動くため、価格の動きが極端に偏ることが数値に反映されます。

100に近づくほど、価格の上昇が異常に強いことを示す（過熱状態）
0に近づくほど、価格の下落が異常に強いことを示す（パニック売り状態）

ただし、実際のトレードでは、RSIが0や100になることはほとんどなく、多くのケースでは30～70の範囲内で推移します。

一般的な基準値（70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎ）

RSIには、以下のような一般的な基準があります。

RSI値	市場の状態	トレード判断の目安
80以上	極端な買われすぎ	反落に警戒（特に強いトレンドがない場合）
70以上	買われすぎ	反落の可能性あり（逆張りを検討）
50付近	中立	トレンドの方向性を判断するゾーン
30以下	売られすぎ	反発の可能性あり（逆張りを検討）
20以下	極端な売られすぎ	反発に警戒（特に強い下落トレンドがない場合）

RSIの最適な設定期間と特徴

標準設定（14期間）：多くのトレーダーが利用する設定

デフォルト設定として多くのトレーディングプラットフォームで採用されている
適度な感度で、短期・中期のトレードに適している
ダマシが少なく、信頼性が比較的高い

おすすめの使い方：

トレンドの強弱を判断する標準的なツールとして活用

短期設定（5〜7期間）：デイトレード向きでシグナルが増える

より敏感に価格変動を捉えるため、エントリーやエグジットのタイミングを細かく調整可能
ただし、ノイズ（ダマシ）が増えやすいため、他の指標と組み合わせる必要がある

おすすめの使い方：

短期トレード（デイトレード・スキャルピング）向け
RSIの反応速度を速め、より頻繁な売買を狙う

長期設定（21〜50期間）：スイングトレードや長期投資向きでノイズが減る

長期間の価格推移をベースにするため、ダマシが減り、安定したシグナルが得られる
短期的な価格変動に影響されにくく、スイングトレードや長期投資に向いている

おすすめの使い方：

スイングトレードや中長期投資向け
RSIの変動を滑らかにし、大きなトレンド転換を捉える

まとめ

RSIは0〜100の範囲で動くオシレーター指標で、「買われすぎ」「売られすぎ」を数値化
**一般的な基準値（70以上で売り、30以下で買い）**を目安にトレード判断が可能
**短期設定（5〜7）、標準設定（14）、長期設定（21〜50）**と目的に応じた使い方ができる

次の章では、RSIを活用した具体的なエントリー戦略について詳しく解説していきます！

RSIを活用したエントリー戦略

RSIを使うことで、相場の買われすぎ・売られすぎを判断し、エントリーのタイミングを見極めることができます。本章では、逆張り戦略・トレンドフォロー戦略・ダイバージェンスを活用した手法の3つのエントリー戦略を詳しく解説します。

RSIの買われすぎ・売られすぎを利用する逆張り戦略

RSIが一定の基準を超えると、相場が「買われすぎ」または「売られすぎ」の状態になっていると判断されます。この特性を利用して、価格の反転を狙う逆張り戦略を実践できます。

基本ルール

✅ RSIが70を超えたら「売り」シグナル
✅ RSIが30を下回ったら「買い」シグナル

この戦略では、RSIが70以上に達すると市場が過熱しており、反落の可能性が高まるため「売り」を狙います。逆に、RSIが30以下になると売られすぎの状態となり、反発の可能性が高まるため「買い」を狙います。

注意点：トレンドが強いときは逆張りが機能しにくい

⚠ 強い上昇トレンドでは、RSIが70を超えてもさらに上昇することがある
⚠ 強い下降トレンドでは、RSIが30を下回ってもさらに下落することがある

このようなケースでは、単純に逆張りエントリーをするとダマシに遭う可能性があるため注意が必要です。

精度を向上させるための方法

🔹 サポート・レジスタンスと組み合わせる

RSIが30以下にあり、過去のサポートライン（重要な安値）付近で反発の兆しがある場合 → 買いエントリー
RSIが70以上にあり、過去のレジスタンスライン（重要な高値）付近で反落の兆しがある場合 → 売りエントリー

🔹 ローソク足のパターンを確認する

RSIが買われすぎの状態で「大陰線」や「包み足」が発生したら反落の可能性が高まる
RSIが売られすぎの状態で「大陽線」や「ピンバー」が発生したら反発の可能性が高まる

RSIの50%ラインを活用したトレンドフォロー戦略

RSIの50%ラインは、相場のトレンド方向を判断するのに役立ちます。このラインを基準に順張りエントリーを行うことで、トレンドに沿った取引が可能になります。

基本ルール

✅ RSIが50以上なら上昇トレンド → 買い目線
✅ RSIが50以下なら下降トレンド → 売り目線

RSIが50を超えて推移している場合、上昇トレンドが継続しやすいと判断できるため「買いエントリー」を狙います。逆に、50を下回って推移している場合、下降トレンドが継続しやすいため「売りエントリー」を狙います。

トレンドの転換点を見極める方法

⚡ RSIが50を上抜けたタイミングで「買いエントリー」
⚡ RSIが50を下抜けたタイミングで「売りエントリー」

この戦略では、RSIが50%を抜けるタイミングをトレンド転換のシグナルとして活用できます。

移動平均線（MA）との組み合わせでより確実な判断が可能

🔹 移動平均線（MA）をフィルターとして利用

短期移動平均線（10MA）とRSIの50ラインが同じ方向なら、トレンド継続の可能性が高い
RSIが50を上抜け、価格も移動平均線の上なら強気の上昇相場と判断 → 買いエントリー
RSIが50を下抜け、価格も移動平均線の下なら弱気の下降相場と判断 → 売りエントリー

RSIのダイバージェンスを使ったトレード手法

ダイバージェンス（Divergence）は、価格の動きとRSIの動きが一致しない現象のことで、相場の転換点を見極めるのに役立ちます。

ダイバージェンスの種類とエントリー戦略

✅ 強気（ブル）ダイバージェンス（Bullish Divergence）

価格が安値更新しているのに、RSIは安値を切り下げない → 反転上昇の可能性が高い
買いエントリーのタイミング → 価格がサポートライン付近で反発する兆候があるとき

✅ 弱気（ベア）ダイバージェンス（Bearish Divergence）

価格が高値更新しているのに、RSIは高値を切り上げない → 反転下落の可能性が高い
売りエントリーのタイミング → 価格がレジスタンスライン付近で反落する兆候があるとき

ダイバージェンスの有効性を高めるために、出来高や他の指標と組み合わせる

🔹 出来高を確認する

ブルダイバージェンス発生時に出来高が増えている → 反転の信頼性が高まる
ベアダイバージェンス発生時に出来高が減っている → 上昇トレンドの勢いが弱まり、反落の可能性が高まる

🔹 他のテクニカル指標と組み合わせる

MACDと併用 → RSIダイバージェンスが発生し、MACDでもシグナルが出たらエントリーの精度が向上
ボリンジャーバンドと併用 → RSIのダイバージェンスが発生し、ボリンジャーバンドの±2σにタッチしたら反転の可能性が高まる

まとめ

✅ RSIの70以上・30以下を利用する逆張り戦略は、サポート・レジスタンスと組み合わせると精度が上がる
✅ RSIの50ラインを利用した順張り戦略は、移動平均線と組み合わせると有効
✅ RSIのダイバージェンスは、反転のシグナルとして強力だが、出来高や他の指標で補強するとより確実

この3つの戦略を適切に使い分けることで、RSIを活用したトレードの精度を向上させることができます！ 🎯

RSIを使う際の注意点とよくある間違い

RSIは便利なオシレーター指標ですが、単体で使用するとダマシに遭いやすいため、正しく活用することが重要です。特に、強いトレンド相場では逆張りが機能しにくい点や、他のテクニカル指標と組み合わせる必要がある点を理解しておくべきです。

RSIのダマシを回避する方法

RSIの最大の弱点は「ダマシ」に遭いやすいことです。例えば、RSIが30以下だから買い！70以上だから売り！と単純に判断すると、大きな損失につながる可能性があります。

RSIが30以下や70以上になったからといってすぐにエントリーしない

✅ RSIが70以上（買われすぎ）だからといって、すぐに売るのは危険！
→ 強い上昇トレンドでは、RSIが70を超えたまま推移することがあり、逆張りをすると損失を招くことも。

✅ RSIが30以下（売られすぎ）だからといって、すぐに買うのは危険！
→ 弱い相場では、RSIが30を割り込んでもさらに下落が続くことがある。

▶ 解決策：
RSIが30以下または70以上になったら、すぐにエントリーせず、価格の動きを確認する！

RSIが30以下になった後、価格がサポートラインで反発するか確認
RSIが70以上になった後、価格がレジスタンスラインで反落するか確認

長期トレンドが発生している場合、RSIの逆張りシグナルは機能しにくい

📉 強い下降トレンドのとき、RSIが30以下になっても、すぐに上昇しないことがある。
📈 強い上昇トレンドのとき、RSIが70以上になっても、すぐに下落しないことがある。

例：強い上昇トレンド中のRSI（70以上）の動き

RSIが70を超えたからといって売りエントリーしたら、そのまま上昇して損失拡大
RSIが70を超えた状態がしばらく続き、むしろ「強い上昇のサイン」だった

▶ 解決策：

RSIの逆張りシグナルを単独で使わず、トレンドの方向を判断してからエントリーする！
例えば、移動平均線（MA）と組み合わせて、相場のトレンド方向を確認する

ダマシを避けるために、他のテクニカル指標と併用する

RSI単体ではダマシが多いため、他のテクニカル指標と組み合わせることで精度を向上させることができます。

組み合わせるべき指標の例：
🔹 移動平均線（MA） → トレンド方向を確認
🔹 MACD → トレンド転換のタイミングを確認
🔹 ボリンジャーバンド → 価格の上下限を確認

▶ 実践例：

RSIが30以下のとき、価格が長期移動平均線（200MA）を上回っていれば買いの確率が高まる
RSIが70以上のとき、価格がボリンジャーバンドの+2σにタッチしていたら反落の可能性が高い

他のテクニカル指標と組み合わせる重要性

RSIは「オシレーター系指標」のため、トレンドの方向性を示す指標（トレンド系）と組み合わせると精度が上がります。

移動平均線（MA）：RSIの50%ラインと組み合わせてエントリーの精度を向上

移動平均線（MA）とRSIを組み合わせることで、トレンドの方向を確認しながらエントリーができるため、ダマシを回避しやすくなります。

✅ RSIが50以上＆価格が移動平均線（50MA or 200MA）より上 → 買い目線
✅ RSIが50以下＆価格が移動平均線（50MA or 200MA）より下 → 売り目線

▶ エントリー例
📈 RSIが50を超えたら → 短期移動平均線（10MA）が長期移動平均線（50MA）を上抜けたら「買い」
📉 RSIが50を下回ったら → 短期移動平均線（10MA）が長期移動平均線（50MA）を下抜けたら「売り」

MACD：RSIのダイバージェンスと組み合わせてトレンドの転換を確認

MACDは「移動平均線の収束・発散」を表し、トレンド転換を確認するのに役立ちます。

✅ RSIが30以下で、MACDのゴールデンクロスが発生 → 買いシグナルが強まる
✅ RSIが70以上で、MACDのデッドクロスが発生 → 売りシグナルが強まる

▶ エントリー例
📈 RSIが30以下でブルダイバージェンス発生 ＆ MACDがゴールデンクロス → 反転上昇の可能性大
📉 RSIが70以上でベアダイバージェンス発生 ＆ MACDがデッドクロス → 反転下落の可能性大

ボリンジャーバンド：RSIが売られすぎの状態でボリンジャーバンドの-2σにタッチ → 反発上昇の可能性

ボリンジャーバンドは「価格のバンド（範囲）」を示し、価格の過熱感を測るのに役立ちます。

✅ RSIが30以下で、ボリンジャーバンドの-2σにタッチしたら、反発上昇の可能性が高い
✅ RSIが70以上で、ボリンジャーバンドの+2σにタッチしたら、反落の可能性が高い

▶ エントリー例
📈 RSIが30以下（売られすぎ）＆価格がボリンジャーバンドの-2σにタッチ → 反発を狙って「買い」
📉 RSIが70以上（買われすぎ）＆価格がボリンジャーバンドの+2σにタッチ → 反落を狙って「売り」

まとめ

✅ RSIが30以下・70以上だからといって、すぐにエントリーしない！ → 価格の動きを確認する
✅ トレンドが強い場合は逆張りが機能しにくい！ → 移動平均線（MA）などでトレンドを確認
✅ RSIは他のテクニカル指標と組み合わせると精度が上がる！

移動平均線（MA） → トレンド方向の確認
MACD → トレンド転換の確認
ボリンジャーバンド → 価格の上下限を確認

RSIを正しく使いこなすことで、ダマシを回避し、より精度の高いトレードが可能になります！ 🎯

実践トレード例｜RSIを活用したエントリータイミング

ここでは、RSIを実際のトレードに活用する方法を具体的に解説します。RSI単体での判断ではなく、移動平均線（MA）やダイバージェンスと組み合わせることで、より精度の高いエントリーが可能になります。

RSIと移動平均線を組み合わせたエントリー

RSIの50ラインと移動平均線（MA）を組み合わせることで、相場の方向性を確認しながら、より確実なトレードが可能になります。

基本ルール

✅ RSIが50以上 & 価格が移動平均線（MA）の上 → 買いエントリー
✅ RSIが50以下 & 価格が移動平均線（MA）の下 → 売りエントリー

RSIの50ラインは、トレンドの分岐点として機能します。これに移動平均線を加えることで、トレンドの強さを確認しながらトレードができます。

買いエントリーの条件

📈 RSIが50以上 & 価格が移動平均線の上にある場合 → 上昇トレンド継続の可能性が高い
📈 短期移動平均線（10MA）が中期移動平均線（50MA）を上抜け（ゴールデンクロス） → さらに買いシグナルが強まる

▶ エントリー例：

価格が50日移動平均線（50MA）の上にあり、RSIが50を上回る → 上昇トレンドの確認
短期移動平均線（10MA）が50MAを上抜ける（ゴールデンクロス） → 買いエントリー
損切りライン：直近の安値を下抜けたら損切り

売りエントリーの条件

📉 RSIが50以下 & 価格が移動平均線の下にある場合 → 下降トレンド継続の可能性が高い
📉 短期移動平均線（10MA）が中期移動平均線（50MA）を下抜け（デッドクロス） → さらに売りシグナルが強まる

▶ エントリー例：

価格が50日移動平均線（50MA）の下にあり、RSIが50を下回る → 下降トレンドの確認
短期移動平均線（10MA）が50MAを下抜ける（デッドクロス） → 売りエントリー
損切りライン：直近の高値を上抜けたら損切り

この手法のポイント

RSIが50のラインを基準にすることで、「どの方向のトレンドに乗るべきか」が明確になる
移動平均線を活用することで、より確実にトレンド方向を把握できる

RSIとダイバージェンスを活用したエントリー

RSIの「ダイバージェンス（乖離）」は、相場の転換を示す強力なシグナルです。価格がトレンド方向に進んでいるのに、RSIが逆方向に動いている場合、トレンドの終焉が近い可能性が高いです。

ダイバージェンスの基本ルール

✅ 価格が安値を更新しているのに、RSIは安値を切り下げない → 買いシグナル（ブルダイバージェンス）
✅ 価格が高値を更新しているのに、RSIは高値を切り上げない → 売りシグナル（ベアダイバージェンス）

買いエントリーの条件（ブルダイバージェンス）

📈 価格が前回の安値を下回っているのに、RSIは安値を切り下げていない → 反転上昇の可能性が高い

▶ エントリー例：

直近の安値を更新したのに、RSIが上昇している
サポートライン（過去の安値）付近で価格が反発する兆候がある
ローソク足が「ピンバー」や「包み足」を形成したら、買いエントリー
損切りライン：直近の安値を明確に割り込んだら損切り

精度を上げるために

MACDのゴールデンクロスと組み合わせると、より信頼性が高まる
ボリンジャーバンドの-2σにタッチしている場合、反発の可能性がさらに高まる

売りエントリーの条件（ベアダイバージェンス）

📉 価格が前回の高値を更新しているのに、RSIは高値を切り上げていない → 反転下落の可能性が高い

▶ エントリー例：

直近の高値を更新したのに、RSIが下降している
レジスタンスライン（過去の高値）付近で価格が反落する兆候がある
ローソク足が「大陰線」や「包み足」を形成したら、売りエントリー
損切りライン：直近の高値を明確に上抜けたら損切り

精度を上げるために

MACDのデッドクロスと組み合わせると、より信頼性が高まる
ボリンジャーバンドの+2σにタッチしている場合、反落の可能性がさらに高まる

まとめ

✅ RSIと移動平均線（MA）を組み合わせることで、トレンドの方向を確認しながらエントリーできる
✅ RSIが50以上＆価格が移動平均線の上 → 買いエントリー、RSIが50以下＆価格が移動平均線の下 → 売りエントリー
✅ RSIのダイバージェンスを活用すれば、トレンドの転換点を見極めることが可能
✅ ブルダイバージェンス（価格が安値更新＆RSIが切り上げ） → 買いシグナル
✅ ベアダイバージェンス（価格が高値更新＆RSIが切り下げ） → 売りシグナル
✅ MACDやボリンジャーバンドと組み合わせると、エントリー精度がさらに向上

このように、RSIは単独で使うよりも、移動平均線やダイバージェンスと組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能になります。これらの手法を活用しながら、自分のトレードスタイルに合ったエントリー戦略を確立しましょう！ 🎯

まとめ｜RSIを使いこなすポイント

RSIは、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断し、トレードのエントリーや決済のタイミングを見極めるのに役立つオシレーター指標です。しかし、単体ではダマシが多いため、他のテクニカル指標と組み合わせることが重要です。

ここでは、RSIを効果的に活用するためのポイントをまとめます。

RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するが、単体ではダマシが多い

✅ RSIの基本ルール：

RSIが70以上 → 買われすぎ → 売りシグナル
RSIが30以下 → 売られすぎ → 買いシグナル

⚠ ただし、強いトレンド相場では、RSIの逆張りシグナルが機能しにくいことがある

上昇トレンドでは、RSIが70を超えてもさらに上昇することが多い
下降トレンドでは、RSIが30を下回ってもさらに下落することが多い

▶ 対策：
🔹 RSIのシグナルだけでエントリーせず、トレンド方向を確認してから判断する
🔹 移動平均線（MA）やサポート・レジスタンスと組み合わせる

50%ラインを活用することで、トレンドフォロー戦略にも応用できる

RSIは一般的に「30以下＝買い」「70以上＝売り」と考えられがちですが、50%ラインを基準にトレンド方向を確認することで、順張りトレードにも応用可能です。

✅ RSIが50以上 → 上昇トレンド継続 → 買い目線
✅ RSIが50以下 → 下降トレンド継続 → 売り目線

▶ エントリーのポイント：
📈 RSIが50以上で、価格が移動平均線（50MA）の上 → 買いエントリー
📉 RSIが50以下で、価格が移動平均線（50MA）の下 → 売りエントリー

▶ 対策：
🔹 RSIの50ラインと移動平均線（MA）を組み合わせることで、ダマシを減らす
🔹 RSIが50を超えた後にゴールデンクロス（短期MAが長期MAを上抜け）が発生すれば、より信頼性の高い買いシグナル

ダイバージェンスは強力なシグナルだが、他の指標と組み合わせて精度を高める

RSIのダイバージェンス（Divergence）は、相場の転換点を予測する強力なシグナルですが、単独での信頼性は100%ではありません。

✅ ブルダイバージェンス（買いシグナル）

価格が安値更新しているのに、RSIが安値を切り下げない → 反発上昇の可能性

✅ ベアダイバージェンス（売りシグナル）

価格が高値更新しているのに、RSIが高値を切り上げない → 反落下落の可能性

▶ ダイバージェンスの精度を上げる方法：

🔹 MACDと組み合わせる

MACDのゴールデンクロス（買い）or デッドクロス（売り）と一致すれば、より確度の高いシグナル

🔹 ボリンジャーバンドと組み合わせる

RSIが売られすぎ（30以下）＋ボリンジャーバンドの-2σタッチ → 反発上昇の可能性大
RSIが買われすぎ（70以上）＋ボリンジャーバンドの+2σタッチ → 反落下落の可能性大

まとめ

🔹 RSIは「買われすぎ・売られすぎ」を判断できるが、単体ではダマシが多い
🔹 RSIの50ラインを活用することで、順張りトレードにも使える
🔹 RSIのダイバージェンスはトレンド転換のサインとして強力だが、MACDやボリンジャーバンドと組み合わせることで精度が向上する

RSIは非常に有用な指標ですが、他のテクニカル指標と併用することで、より信頼性の高いトレードが可能になります。これらのポイントを押さえて、実際のトレードに活かしていきましょう！ 🎯