はじめに
ここでは、先週のドル円の動きをテクニカル、ファンダメンタルの視点から解説していきます。
実際に取引している方はもちろん、取引したことのない初心者の方も、この記事で取引のイメージをしていただければと思います。
毎週、為替や日経平均、金などを解説していきますので継続して勉強し、取引で活用してみてください。
チャートで解説
これは、先週(4/26~5/13)のドル円の60分足の値動きです。
今までじわじわと円安に向かっていたのが、大きく動いて一時は152円を付ける場面がありました。
ニュースで見ていて知っている方も多いと思います。しかし、「動きがランダムでこんなの読めるはずない!」と思っている人が多いのではないでしょうか。
ご安心ください。この記事ではわかりやすく視覚的に解説していきますので、順をおってついてきてください。読み終わるころにはきっとなるほど!と思えるはずです。
注目すべきポイント
ここからは上のチャートと照らし合わせて読んでください。
①4/29、ドル円が160円をつけて大きく下げました。為替介入が入ったのではないかとの推測がされており、155円近くまで下がりました。
円安に行き過ぎているとの報告と、そろそろ日銀介入があるとの観測はされていたので、おそらくここではないかと言われています。
日銀(日本銀行)による為替介入とは
日本政府と日本銀行が協力して外国為替市場に介入し、円の価値を調整することを指します。主な目的は、急激な為替変動を防ぎ、経済の安定を図ることです。
160円で大きく下がったのは介入があったからとも取れますが、切りのいい数字では反発することが多々起こります。なので160円で反発したのは、起こりべくして起こったとも取れます。
②大きく下げた後、大きく反発。「為替介入なで大きく下げた後は、大きく反発」はよくおこることなので覚えておきましょう。
また、ここでは155円でサポートラインが見つけられますね。これを用いて、反発したところで買いでついていき、155円を実体で下抜ければ損切の選択というのも考えられますね。
③5/2に再度大きく下げた。ここも介入ではないかと言われています。先ほど言った通り、大きく下げた後は大きく反発していますね。そして今度はじわじわと下げていき、152円で反発。
④152円で反発。みなさんはここで買いで入れますか?「どこで反発するかなんてわからない。」その通りです!しかし、今までの値動きを見れば、反発する可能性が高いところは見つけられます。次の画像を見てください。
これは2023年7月~2024年5月までの日足の値動きです。
152円で大きく反発、2度目も超えきれずにいるところを4月にブレイク。こういったところは、抵抗線になりやすいため、④での152円の反発は納得できるのではないでしょうか。実際に152円できれいに反発していますね。
これからの展望
これからドル円をどのように取引していくかを最後にお伝えしようと思います。
為替介入が入ったからと言ってこれから円高になっていくか。それはわかりませんが可能性としては低いのではないでしょうか。
未だ金利差も5%ほど差がありますので、これからも円安ドル高に向かっていくと私は見ています。
もし売りで入るなら、サポートラインである152円をブレイクしたところがいいですね。それ以外は買いでもっておき、スワップポイントを獲得しながら、じわじわ円安になるのを待つのが安定しそうです。
例)100万円でレバレッジ10倍なら、毎日スワップポイントだけで約1300円もらえる。
まだ介入があるかもしれないですし、予想外に円高に振れることもあるので、損切注文は忘れないでください。